2025/5/1

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2025台日砂防共同研究会(2025/4/20~26)が開催される



 
4月20日(日)から4月26日(土)にかけ台湾(台北市、花蓮縣)において、農業部農村発展及水土保持署、中華水土保持學會、中華防災學會の主催による「2025台日砂防共同研究会」が開催され、日本側から国土交通省職員を含む15名の調査団員(団長:大野宏之(一社)国際砂防協会理事長・(一社)全国治水砂防協会理事長)が参加しました。

4月21日に農業部農村発展及水土保持署台北分署(台北市)において開催された「2025台日土砂災害防治技術研討會」(シンポジウム)では、日本側・台湾側からそれぞれ3課題の講演と総合討論が行われました。総合討論では、時間を超過するほどに活発な意見交換が行われました。

4月22日から24日の花蓮縣での現地視察では、昨年4月に発生した花蓮地震やその後の台風等に起因する大規模な土砂流出発生現場の視察や、生態系に配慮した環境保全事業の視察を行い、多くの現場でさまざまな議論及び意見交換を行うことができました。

4月25日の農業部(台北市)で行われた台日砂防行政官会議では、日本側・台湾側からそれぞれ2課題の話題提供と総合討論が行われました。また、会議に先立ち、日台の砂防技術交流における長年の功績を讃えるため、農業部より(一社)全国治水砂防協会副会長の岡本正男氏に対し勲章「二等農業專業奬章」が授与され、また、農業部農村発展及水土保持署より同協会元公益事業部長・阿部宗平氏に対し「特別貢献賞」が贈呈されました。お二方の永年のご功績に敬意を表するとともに心よりお祝い申し上げます。

今回の訪台では、会議や現地視察の他に、台湾の文化・風習に触れる機会が数多く設けられており、大変充実した一週間を過ごすことができました。調査団受け入れについて格段のご配慮を賜りました台湾の関係者の皆様に厚く御礼申し上げるとともに、年度始めのご多忙の中、快く訪台調査団に加わっていただいた団員の皆様及び職員の海外派遣についてご理解ご協力いただいた関係機関の皆様に厚く御礼申し上げます。

シンポジウムでの総合討論の様子 シンポジウム参加者による集合写真


土砂災害現場視察(花蓮縣・和仁駅) 台日砂防行政官会議 


勲章を授与される岡本正男氏(右) 特別貢献賞を贈呈される阿部宗平氏(右)